「ゴールドリボン奨学金」は、大学や専門学校で学ぶ小児がん経験者で、経済的に不安のある学生を対象とした返済不要の給付型奨学金です。
2023年8月、ゴールドリボン・ネットワークは奨学生の現役・卒業生問わず参加可能な交流会を東京都内で開催し、17名が参加しました。
対面とオンラインのハイブリッド形式による開催で、会場に来ることが難しい学生はオンラインで参加しました。
交流会には、小児がん経験者の社会人(医師、若年性患者団体副代表など)も参加、奨学生の多くが不安や悩みを持つ「就職活動」「恋愛・結婚」をテーマにディスカッションを行いました。
小児がん経験者は、受けた治療やがんそのものによる晩期合併症(後遺症)を持ちながらの勉強や、将来の自立に関してサバイバーならではの様々な悩みを抱えながらも周囲に相談できる環境が少ない現状があります。
同様の状況にある奨学生同士で思いを共有したり、小児がん経験者である社会人から話を聞くことは今後の人生を考えるにあたって大切な機会となるため、当法人では毎年、奨学生の交流会を実施しています。
互いの話を聞いて共感したり、先輩である社会人の経験談からアドバイスを得たりしながら活発な意見交換が行われ、交流会として設定した4時間では足りずに場所を変えて交流会を継続したグループもありました。
<参加者の声>
・参加者の全員が小児がん経験者ということで、普段話しづらいことや話しても共感されづらいことを話せてとても楽しかったです。また、次回も参加させていただきます!
・すごく充実した時間になりました。楽しかったし、自分だけではないと思いました。
・経験者本人にしかわからない、なんとも言えない思いが通じ合ってとても嬉しかったです。
奨学生たちが同様の経験をした仲間とつながり、将来に希望を持って学業を継続するために、当法人は今後もこのような交流活動をサポートしていきます。
※今回の奨学生交流会は、公益財団法人正力厚生会の助成事業です。