北信越地域では、小児がん治療を行っている複数の病院施設が連携するための環境を整備するプロジェクトが開始しています。
このたび、県を超えて7つの病院がつながる環境が整い、初めてのオンランイベントを開催することになりました!
ゴールドリボン・ネットワークは、この「笑顔と希望のエリア応援プロジェクト」を支援しています。
北信越地域には小児がん拠点病院※1として認定されている施設はありません。
小児がんの患者は各地域の小児がん連携病院※2に分散する形で治療を受けています。各連携病院の患者数は、小児がん拠点病院と比較すると多くはないことから、北信越地域の小児がん治療を行う7病院が連携ネットワークを構築し、円滑な患者紹介と診療機能の共有を行っています。
一方で、多数の入院患者を有する大都市の小児がん拠点病院に比べると施設環境が整っていないため、患者やその家族同士が繋がるための場所の提供も困難な状況です。
※1 小児がん拠点病院:地域において小児がん医療および支援を提供する中心施設として、厚生労働大臣が指定した病院(全国15カ所)
※2 小児がん連携病院:小児がん拠点病院と連携して小児がんの医療および支援を提供する病院で、小児がん拠点病院が指定した病院
出典:がん情報サービス
「笑顔と希望のエリア応援プロジェクト」では、すでにある北信越地域の小児がん病院ネットワークを活かし、これらをオンラインでつなぐ環境を整え、各施設の患児・家族の情報共有の場の提供や、医療従事者同士の連携の強化、個々の病院を超えた施設連携オンラインイベントを開催可能とします。
現状では各施設に分断されている患児・家族ネットワークに対し、北信越地域の病院連携ネットワークを通じたイベントや情報交換の場を提供できれば、長期間の入院治療が必要な患児でも、つながりを感じながら入院生活の質を向上させることが可能となります。さらに、本プロジェクトが小児がん拠点病院と同様の患者・家族の療育環境、入院生活の質を向上させる情報交換の場を提供するモデルとして、国内の各地域で診療を行っている小児がん連携施設を拡大させていくことが可能になると考えられます。
<本プロジェクトへの参加病院>
①信州大学医学部附属病院
②長野県立こども病院
③富山大学附属病院
④金沢大学附属病院
⑤金沢医科大学病院
⑥新潟大学医歯学総合病院
⑦新潟県立がんセンター新潟病院
「笑顔と希望のエリア応援プロジェクト」による初のオンラインイベントを開催!
科学のお姉さん 五十嵐 美樹先生による『サイエンスショー・実験工作』
日時:2024年11月15日(金)午後
場所:上記の7病院
後援:認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワーク
<本プロジェクトによる今後の企画案の例>
〇医療関係者による、患児と家族のためのレクチャーや心のケア
〇入院中の子どもたちのための季節を感じるイベント企画(クリスマスイベントなど)
〇屋外を感じさせるVRを活用したイベント企画
〇外部企画を連携施設が同時に視聴することによる効果を活用したイベント など
本プロジェクトによって、北信越エリアで小児がんの治療を受けている子どもたちとご家族に、「笑顔と希望」が広がりますよう、ゴールドリボン・ネットワークは応援しています。