「ゴールドリボン奨学金」は、大学・専門学校等への進学を希望しながらも、経済的な不安がある小児がん経験者の学生を対象とした返済不要の給付型奨学金制度です。
12月、ゴールドリボン・ネットワークは全国のゴールドリボン奨学生のための交流会を東京都内で開催し、15名が参加しました。
進学を実現した学生たちですが、小児がんサバイバーであることによる様々な不安や悩みを抱えているにも関わらず周囲には相談できる人がいないことが多く、同様の境遇にある奨学生同士で悩みを共有したり、小児がん経験者の社会人からアドバイスを得ることは課題解決への一歩となる大切な機会です。
会場に来ることが難しい学生のため、今回は対面とオンラインのハイブリッド形式で開催、小児がん経験者の社会人ゲストによる講演の後、全体座談会と、グループに分かれての交流会を行いました。
互いの境遇や悩みを共有することで共感し合い、双方でアドバイスをする場面が見られたり、「これから始まる就職活動で、小児がんの経験をどう伝えたらよいか」などの疑問には、先輩社会人の体験談からヒントを得たり、質問をすることで自身の今後について前向きに考えるきっかけにもなったようでした。
<参加者の声より>
みんなが小児がん経験者なのだと思うと初対面でも話しやすく、深いところまでお話しすることができました。また、お話ししている中でも共感できるところがたくさんありました。
病気を乗り越えて大学生活を頑張っている仲間がいることにとても勇気づけられました。社会人の先輩方のお話をお聞きし、「留学もできるし、結婚もできるんだ!」と知ることができ、希望をもてました。
知り合った仲間と今後もつながっていきたいという奨学生たちが、希望を持って学びを継続するためにも、引続き当法人はこのような交流の後押しを行っていきます。
※今回の奨学生交流会は、公益財団法人正力厚生会の助成事業です。