北信越地域で始まった『笑顔と希望のエリア応援プロジェクト』。
11月15日、小児がん治療を行う7病院※のネットワークを活かし、各施設の環境を整えて初めてのオンラインイベントが開催されました。
(※信州大学医学部附属病院、長野県立こども病院、富山大学附属病院、金沢大学附属病院、金沢医科大学病院、新潟大学医歯学総合病院、新潟県立がんセンター新潟病院)
今回は、科学のお姉さんとして活躍されている五十嵐美樹先生による「サイエンスショー・実験工作」として、信州大学医学部附属病院でサイエンスショーを実施、同病院に入院中の子どもたちはリアルで参加、他の6病院に入院中の子どもたちはオンラインで参加しました。子どもたちは今まで顔を合わせたことのなかった同様の経験をしているなかま同士として、クイズや実験の実演、それぞれの手元に用意されたキットを使って一緒に工作を楽しみました。
会場となった信州大学医学部附属病院の会議室では、いつもは子どもたちの治療に当たっている医師、看護師やスタッフの方々が設営から各会場とオンラインでつなぐための機材設定、撮影まで行い、美樹先生に指名された小児科医師が飛び入りで実験に参加するなど、手作りのイベントにたくさんの笑顔が広がりました。
オンラインで参加している他会場の子どもたちも、事前に届けられた材料で一緒に工作に取り組んで手作りプラネタリウムを完成させ、画面の中にも楽しそうな笑顔がつながりました。
参加者の声
◆自分と同じくらいの年齢の人がいるのを見て、安心した。病気と戦っている子がたくさんいることを知り、自分もまた頑張ろうと思った。
◆学校の授業は行きたくないなぁと言ってるのですがサイエンスショーは朝から楽しみにしていました。小学1年生にはむずかしいクイズかなと思いましたがお友達と一緒に考えて答えを出したりととても楽しい一時だったようです。工作で作ったプラネタリウムは参加出来なかった母親に消灯したお部屋で『しし座だよ!』と見せてくれたそうです。
医療関係者の声
◆病室ではできない事、実験などを身近で見たり、感じたりする事ができて良かったと思います。
◆美樹先生が上手に他の施設にも声をかけてくれたので、一緒に楽しんでいる感があった。
新しい取組みである本プロジェクト、今回の気付きを次回につなげることで、回を重ねるごとに全会場の一体感がより高まっていくことが期待されます。
また、イベントの開催以外にも、様々なかたちでの「つながり」が今後始まっていきます。
このイベントの様子は、地域の新聞に掲載されました。
(記事の内容は、こちらからご覧になれます)